光入力/失敗

大気がない

出席番号8

床を踏み抜いて
しまったから
落ちないように
歩く
気をつけて
いれば
それでいいんだ
だって
もう
前には進まないから
壁に凭れて
だらんと
垂れた
うで

よくできました

地球儀を回して
それでいて
退屈な
休日

黃、黃、青、赤、赤

車を見送る
車内の恋人であろう男女
幸せだね
そして、海岸へ
夜の海に影
月明かりを遮って
浮かぶんだ

 知らないだろうけど
 きみがいない間に
 水死人が浜辺に
 打ち上げられていたよ

 服装からすると
 若い男女かな
 顔、見覚えある?

ありません

眠れない夜なんて
馬鹿みたいだ
はさみを不器用に
使っている手
きらい

学校へ行く
途中、
かわいい犬に出くわして
それで
気づいたら夕暮れ
これって片思い?
ぼくは何も知らない
知りたくもない

永遠に走りつづける
電車に乗って
一冊の本を何度も読む
飽きたら
眠る
起きてまた読む

すれ違いざま
ぼくのことを笑った
ひとがいる
その笑顔が忘れられず
こわくなる

こんなことが
これからも
つづいて
いくんだなんて
考えて
馬鹿みたいに
眠れずにいる