2019-12-16 犬 ぼくのなかに家があるそこではどこかの家族が犬といっしょに暮らしているぼくの気のせいでなければたった今、犬が亡くなった ひとつの箱へぼくはぼくを捨てる 拾ってください。 どこかの家族へ拾われる 家のなかしんだはずの犬がいるかなしいことにどうやらぼくはかわりの犬であるらしい 朝、餌もられた皿かたずけてふくらんだ腹でまた眠る起きて床なめる吠える 家族きえた餌だけ残してきえた ぼくはぼくのためにかわりの家族拾ってくる